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マイナスイオンの歴史

換気論の分野で、19世紀末から20世紀初頭の欧米で一部の学者(1910~1920年頃のSteffens、Dessaurなど)が負の空気イオン(negative ions、negative air ions)が健康に好影響を与えるとする仮説を主張していました。
科学的根拠が弱く、臨床実証もされているとはいえないこの仮説は、西川義方らが医学書に記載したことから国内でも知られるようになりました。

次いで1940年前後には、北海道帝国大学医学部で空気イオンの医学的研究をしていた木村正一らが欧米の学者の説と自身の研究をまとめて出版しました。
これらの仮説は単純な二元論です。
すなわち、マイナスイオンは健康に好影響を与え、プラスイオンは悪影響を与えるとする説です(南風が吹くと空気のプラスイオンが増えるため、人の精神に悪影響を与え犯罪発生率が上がるといった説が主張されていました)。

空気イオン説が国内で言われるようになったのは、これらの医学書の記述が発端となっています。 日本以外の国では、 健康機器としてion generating device(イオン発生装置)が1950年代頃に一時的に流行したことがありました。
しかし1960年代初頭には、イオン発生装置や副産物のオゾンに対して米国食品医薬品局(FDA)が警告を出したことにより、イオン発生装置は健康市場から制限を受けることになりました。
結果として業者らは、空気清浄機として販売しなければならない状況になりました。
これらの空気イオン商品は数十年後の1990年代、「マイナスイオン商品」と名称を変えて日本に再登場しました。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』